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いろんなお友だちから刺激を受けて ~幼児異年齢合同保育の中で~
こんにちは。
園庭にこいのぼりが泳ぎ始め、
ツバメも飛び始めました。
新海池公園も桜からつつじに変わり始めていて、
季節の移り変わりを感じます。
今年度より幼児リーダーになりました西田です。
幼児の保育がより良いものとなるよう、
幼児3学年の異年齢合同保育を
3月からスタートして、早2ヶ月程が経ちました。
いろいろなお友だちとかかわる機会が増え、
もっと戸惑うのかなと思っていましたが、
子どもたちはたくさん吸収し、
世界を広げています。
なぜ4月からではなく
3月から始めたかというと、
年長るり組にとって自分たちだけの空間が
卒園するまでしっかり確保されることの重要性と、
卒園間近のるり組が新しい体制の中でも
見本を示してくれることで、
次につながっていくと考えたからです。
その考えの通り、
新しいるり組の部屋で過ごす時間に期待し、
るりタイムを楽しみにしていた
新るり組の子どもたちは
早速、積み木で大きな家作りを始めました。
壁を使って、
倒れないようにしながら挑戦しています。
そこに宇宙への興味も加わり、
絵本『おつきさまとって』のように
お月様を作り、
そこまで積み木で登っていくという
おもしろい展開へと発展し始めました。
お月様だけではなく虹も現れ、
こいのぼりも飛んできています。
昨年のるり組が作った
‶ほしちゃん″と‶いるかくん″を意識し、
まず名前を決めてから
こいのぼりを作っている子がいて
おもしろいです。
そんな新るり組と
3月を同じ部屋で過ごしていた新やまぶき組は、
コマに夢中になる姿に憧れ、
‶自分たちもできるようになりたい″
と真剣です。
進級してからより意欲を見せ、
コマ人口も増えてきて、
毎日コマコーナーは満員御礼です。
最初は紐を巻くのも難しかったのに、
今ではコマを回せるまで
上達していて驚きです。
その成功体験から大繩や新海池公園のうんてい、
難しいまんだら塗り絵や鉄棒など、
今までやろうとしなかったことにも視野を広げ、
やってみようとチャレンジする姿が
多く見られるようになって、
頼もしいです。
そんなやまぶき組の姿を、
同じ部屋で過ごしながらあかね組は
憧れの気持ちを抱いていくことでしょう。
いろいろなお友だちがいる中で、
同じ学年の中では思うように
自分を発揮できなかったり、
同級生だと強くぶつかってしまう時でも、
年上や年下のお友だちとなら、
ひと一呼吸置けたり、
落ち着いて話が聞けたり、
あそびの共有ができる場合があります。
どこに居心地の良さを感じられるかは
一人ひとり違います。
教えてあげたり、
教えてもらったりすることで
安心感を得られることもあるのです。
3月のある日、
あかね組が楽しくて出し過ぎてしまった
ままごと玩具を片付けできず、
やまぶき組が手伝ったけど、
多過ぎてあきらめ、
そこに現れたるり組が難なくきれいにする
ということがありました。
それぞれの学年の違いを
すごく表していると感じました。
いつもるり組がやっていることを
すぐ真似してみたけど、
難しかったやまぶき組にとって貴重な経験で、
改めてるり組のすごさを感じたことでしょう。
そして、それは
一緒に過ごしているからこそ、
どちらの立場も経験できたこと。
この経験の積み重ねが成長に
つながっていきます。
今までの保育体制に比べ、
より濃くなったこともあれば、
足りないのではないかと思うことも
出てくると思います。
保育はいきものなので、
その都度確認しあい、話し合っていきますが、
子どもたちは私たちの想像を
はるかに超えていく可能性を持っていますから、
順番が違うだけで、
卒園の頃にはいろいろな経験を深め、
心も身体もぐっと大きくなっていると
信じています。
みんなの成長がとても楽しみです。